第7回 土地探しにかかるその前に・・・

では、今回からは

『土地探し』

についてお伝えしていきます。


土地探しでは、 まず土地購入のためには一体どういう経費が、別途でかかるのかを把握することから始めなければいけません。
想像している以上に、実はいろいろなお金がかかるので、よく覚えておいていただければと思います。


✔土地代金

・・・雑誌や新聞広告、それからインターネットに掲載されている費用です。


✔仲介手数料

・・・土地の仲介をしてくれた不動産屋さんに支払う手数料です。(最大で、土地代金の3%+6万円に消費税を乗じた金額です。)


✔固定資産税精算金

・・・前払いしてある固定資産税を引渡しの日を境に日割り計算し、売主さんに支払います。(地域によっては都市計画税も別途でかかることがあります。)


✔境界基礎工事代金

・・・分譲地の場合であれば、隣との境に作るブロックやフェンスの基礎費用です。(隣と折半が多い)隣との境に境界がない場合は、設置しなければいけないこともあるので、土地を買う時にはしっかりとチェックしてください。


✔水道加入金

・・・市町村に支払う水道メーター設置や水道の使用権利金です。市町村によって指定の水道管口径が異なり、そうなれば金額も異なってくることになるので、市町村の水道課にて確認することが大切です。


✔所有権移転登記費用

・・・土地を購入する際に登記変更をします。あなたの名前になるのです。その手続きの費用になります。また、購入した土地が宅地(家を建てれる地目)になっていない場合(例えば畑など)は、別途、地目変更登記費用が掛かる場合もありますのでこちらもしっかり確認をしましょう。


これら6項目は、ほぼ全ての土地で必要になってくるので、しっかり覚えておいてください。


またこれらの他にも、地域によっては排水許可をもらうための排水負担金が必要になってきたり、水道が敷地内に引き込まれていない場合であれば、前面道路から敷地内に水道管を引き込むための水道引込工事費用が必要になってきたり、畑や田んぼなどの農地を購入される予定であれば、土の入れ替え工事費用造成工事費用などが必要になってくるでしょうから、そういった費用も考慮した上で、土地探しをしていく必要があるんですよね。


それらを差し引いた上で、土地予算を出し、土地探ししないと確実に予算オーバーしてしまいますから。

そのオーバーしたお金は、建築費用を圧迫しかねないですし、もしかしたら、余分に借り入れしなくてはいけなくなってしまうことになるので、雑誌や新聞広告、そしてインターネットに載っている土地代以外にも色んなお金がかかるんだということをしっかり把握していただければと思います。

それでは、次回は『多くの方が土地探しで陥る落とし穴』についてお話ししていきますね。
お楽しみに♪


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〒4810038 愛知県
北名古屋市徳重花ノ木41-1フローラ203号
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第6回 家づくりにかかる諸経費について

それでは、今回は家づくりにかかる諸経費についてお伝えしていきますね。

諸経費とは、"住宅ローンを借りる時に銀行に支払わなければいけない経費""火災保険・地震保険料"、それから土地家屋調査士や司法書士にしてもらうことになる"登記費用"の3つのことを言います。


まずは、銀行に支払わなければいけない経費ですが、これは選ぶ住宅ローン商品によってかかる経費が違ってきます。

例えば、固定金利選択型の住宅ローンでは、

✔印紙代
✔事務手数料
✔保証料

この3つの経費が必要となるのが一般的なのですが、

フラット35であれば、保証料はいらないものの、

✔融資手数料 
✔印紙代 
✔団体信用生命保険料
✔つなぎ融資手数料 
✔つなぎ融資金利

といった全く違う経費がかかってくることになります。

また、同じ固定金利選択型の住宅ローンだったとしても、銀行や借入れする人によって条件が違ってきます。

フラット35のつなぎ融資にかかる手数料や金利は、土地を自己資金で買うのかそうじゃないのか?によっても違ってくることになります。


一般的には、これらの経費は、銀行がオススメする固定金利選択型の住宅ローンは安くて、あまり銀行がオススメしてくれない固定の住宅ローンは高いものなのですが、金利に加えこれらの経費まで安いという理由から安易に固定金利選択型ローンを選んでしまう方が多いので、注意していただければと思います。

では、続いて"火災保険・地震保険料"についてお伝えします。
火災保険については、損害保険会社によって違いがあり一概には言えないので、火災保険を選ぶ上で最低限の知識をお伝えしていきます。

まず、火災保険は『建物のみ』に入るか?あるいは『家財』にも入るのか?という選択肢があります。

『家財』とは、テレビやソファなどのことですが、もちろん『家財』まで入ると保険料は高くなります。

そして次に、保証範囲によって支払う費用が違ってきます。

火災保険ですから、もちろん火災による被害には対応しているのですが、ここ最近では、自然災害による浸水被害が増えていることから『水災』による被害まで網羅される方が多くなって
います。


そうなれば費用はもちろん上がってしまうのですが、このご時世ですから、少し土地が低いなと感じている方だけじゃなく、たとえ心配がない地域に住まわれる場合でも、多少費用をかけてでも水災には対応しておくほうが無難かもしれませんね。


また、火災保険の価格は『建物の構造』によっても違ってきます。
少し意外かもしれませんが、実はこの建物の構造が、火災保険の価格を最も左右するんですよね。

木造住宅では、建物の構造は『耐火(T構造)』『非耐火(H構造)』の2つに分類されます。

新聞広告やインターネットで見たことがある方もいらっしゃるかもしれませんが、『省令準耐火構造』という構造が木造住宅では耐火構造(T構造)にあたります。


そして、耐火なのか非耐火なのかで、火災保険の価格はなんと60%近くも変わってしまいます。

パーセンテージでは、いまいちピンと来ないでしょうから、数字でご説明させていただきます。


例えば、火災保険は10年間までは一括払いをすることが出来るのですが、2000万円の建物で耐火非耐火を比較してみると、あくまでザックリですが、耐火なら10年で約15万円なのに対し、
非耐火なら10年で約35万円もの費用がかかってきてしまいます。


その差なんと約20万円です・・・しかも10年で・・・

ですから、住宅会社でプランをしてもらう際には、その会社の建物の基本構造が、耐火なのか非耐火なのかをしっかり確認していただければと思います。また、あなたが希望していることが耐火基準から外れることもあるので、その点も住宅会社に確認しつつプランをしてもらってください。

"『地震保険』"に関しては、ポイントが5つあります。

1つ目は、"どこの保険会社で加入しても条件が同じ"だということです。
2つ目は、"火災保険に入らなければ、地震保険単体では入れない"ということ。
3つ目は、"最長で5年なので、5年ごとに更新しなければいけない(1年ごとの更新も可)"ということ。
4つ目は、火災保険同様"耐火構造なのか非耐火構造なのかで保険料が60%近く変わってくる"ということ。
5つ目は、"最大で建物の価格の半分までしか補償してくれない"ということ。


つまり、もし地震が起こり、全壊したとしても、あなたが家を2000万円で建てたとしたら1000万円までしか保険がおりてこないということなんですよね。
ですから、地震保険さえかけていれば、地震が起こった時に建替えが出来るという勘違いだけは決してしないようにしていただければと思います。地震保険は、当面の生活資金のための保険だという風に認識していただいていた方がいいでしょう。

"『地震保険』"には以上の5つを覚えておくようにしてください。

では最後に、"登記費用"についてお伝えしていきます。
登記に関しては、もしあなたが現金で家を建てる予定でいらっしゃるならば、その多くを省略することが出来ます。しかし、銀行で住宅ローンを借りて家を建てるのであれば、銀行があなたの土地や建物を担保として設定するようになるわけなので、必要になってきます。


では、一体どんな登記が必要になるのかをご説明します。


✔所有権移転登記・・・土地を買った時に名義を売主から買主に移すための登記(土地から買って家づくりをする方は必要)

✔建物表示登記・・・新築したときに構造や面積、敷地との関係を示す登記(住宅ローンを借りて家を建てる方全てに必要)

✔建物保存登記・・・新築した家が自分の持ち物であるということを第三者に示すためする登記(住宅ローンを借りて家を建てる方全てに必要)

✔抵当権設定登記・・・融資した銀行が土地や家を担保に入れたことを第三者に示すための登記(住宅ローンを借りて家を建てる方全てに必要)

✔建物滅失登記・・・建替えするにあたり、もともと建っていた家を取り壊したことを証明するための登記(古い家を取り壊して家を建てる方は必要)

✔土地地目変更登記・・・畑や田んぼなどの農地であったり、雑種地といった宅地以外の土地を宅地に変更するための登記(宅地以外の地目の土地の上に家を建てる全ての方に必要)

とまあ、土地から買って家づくりをするのか?建替えなのか?によって必要になる登記は違うのですが、この6つを覚えておいていただければ、大丈夫だと思います。

いかがでしたか?
これであなたも諸経費についてご理解いただけたと思います。

全体予算から、これらの諸経費に加え、家具や家電、地盤改良費用、引越代といったその他諸々の経費を差し引いていただければ、あなたが土地や家に掛けられる予算がより明確に出てくることになります。

これでようやく土地探しに進めることになるので、次回からは『土地探し』について詳しくお伝えしていきたいと思います。
お楽しみに♪

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